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病院で死亡後の葬儀ガイド

病院で死亡後の葬儀ガイド

法律的には死後24時間は火葬を行ってはなりません。

このため、ご遺体は一時的にどこかに安置する必要があります。

病院には限られたスペースしかなく、長時間安置することが難しいのが現実です。

病院で亡くなったら、病室からご遺体を移動させるプロセスが始まります。

通夜や葬儀が行われる日までに、ご遺体を他の場所へ搬送する必要があります。

通夜や葬儀を行う流れはなんとなく分かりますが、亡くなった後どのような手続きが必要か、わからないこともあるでしょう。

この記事では、ご家族が病院で亡くなったときに、葬儀までに必要なことを詳しくご紹介します。

大切な人が亡くなったとき、最初にすべきこと

大切な人が亡くなると、まず何から始めればいいのか悩みますよね。

親族への連絡や葬儀の手配、届け出や手続きなどやらなければいけないことはたくさんありますが、その前に最優先で大切なことがあります。

それは、故人に寄り添う時間を確保することです。

亡くなった瞬間から30分以内に家族全員で故人に寄り添いましょう。

多くの遺族は悲しみに向き合う時間を取れず、葬儀の段取りに追われてしまいます。

しかし、この時間がなければ亡くなったことを実感することが難しく、ただ時間だけが過ぎてしまうかもしれません。

自宅でご遺体を安置できなかったり、通夜の会場での宿泊が難しいケースが多くなりましたので、家族が集まり、ゆっくりと故人と向き合う時間を作りましょう。

故人の周りで30分をかけて、各自が思い出に浸り、感情に向き合うことが大切です。

この時間をしっかりと確保してください。

病院で亡くなった場合、病院に事情を伝えれば30分ほどなら待ってもらえます。

この特別なひとときは、あなただけがつくり出せるものです。

故人との時間を充分に過ごした後に、葬儀の手続きを始めましょう。

大切な人が亡くなったとき、最初にすべきことは、故人への思いに心から寄り添うことです。

病院で亡くなった後の儀式

大切な方が病院で亡くなった場合、一般的に行われることは以下の4つです。

1.末期の水

ご臨終後、医師の判断により家族に告げられます。

家族や近親者が集まり、故人の唇に水を含ませる「末期の水」の儀式が行われます。

仏教に由来し、故人が生き返ることや死後の苦しみから解放されることを願います。

2.清拭・湯灌

清拭はアルコールで遺体を拭く処置で、綺麗な状態を保ちます。

湯灌は故人の身体や髪を洗い清め、成仏への祈りを込める儀式です。

湯灌を希望する場合は、葬儀会社に相談が必要です。

3.着替え

故人を清拭後、新しい衣装に着替えさせます。

浴衣が一般的ですが、故人の好みに合わせた衣装も可能です。

4.死化粧

故人の顔を安らかに整えるために死化粧が行われます。

男性でも薄化粧が行われることがあり、闘病生活でやつれた場合は顔のふくらみを整えます。

ご安置から搬送までのステップ

お身体のケアが終わったら、次はご遺体の安置と搬送のステップが待っています。

以下に、このプロセスのポイントをご紹介します。

1.搬送先の決め方

故人のご遺体を安置する場所を決める際、自宅、セレモニーホール、または他の施設などが選択肢となります。

自宅を選ぶ遺族は最後のお別れをゆっくりと行えることを喜ぶ反面、近所の方に知られることがあります。

2.遺体搬送車を手配する

ご安置場所が決まったら、次に搬送車の手配が必要です。

自家用車で搬送しても違法ではありませんが、安全性を考慮して葬儀会社の提供する寝台車を利用することがおすすめです。

すでに葬儀会社を選んでいる場合は即座に連絡を入れましょう。

まだ決めていない場合でも、病院と提携する葬儀会社に搬送を依頼することができます。

ただし、葬儀の詳細が未定であることを伝えておくことが重要です。

遺体搬送手続き後のステップ

遺体を搬送する手配が整ったら、次は病院への清算と医師による死亡診断書の取得が必要です。

以下に、死亡診断書の重要性と提出手続きについてご紹介します。

1.死亡診断書の役割

死亡診断書は、市区町村に提出する「死亡届」に添付される書類であり、死亡届の受理や火葬・埋葬の許可に不可欠です。

この書類がないと、これらの手続きが進められませんので、注意が必要です。

2.他の手続きにおいても必要

死亡診断書は、保険金や遺族年金の請求など、他の手続きにおいても必要な場合があります。

役所へ提出する際には返却されないため、複数の手続きを見越してコピーを取ることが必須です。

搬送手配が進んだ段階で、これらの手続きに対する理解と計画を立てておくことで、円滑な手続きが可能です。

遺体搬送前のステップ

ご遺体の搬送をスムーズに進めるためには、連絡のタイミングや内容が重要です。

以下に、近親者への連絡と菩提寺への連絡について詳しく解説いたします。

1.近親者への連絡

危篤の際、声を掛ける必要がある近親者以外にも、葬儀の進行に関わる人たちへの報告が重要です。

しかし、あまり早い段階での連絡は、混乱が生じて電話対応に追われます。

適切なタイミングを見極め、葬儀の段取りが進んだ時点で死去の報告を行いましょう。

2.菩提寺への連絡

先祖代々の墓がある菩提寺への連絡も重要です。

故人に「枕経」を勤める習慣があります。

連絡をする際は、葬儀の日時についてご都合を伺い、時間帯にも注意して丁寧なやりとりを心がけましょう。

宗教や宗派による異なる慣習もあるため、故人の宗教や宗派を確認することも大切です。

故人を大切に送るための準備手順

病院からご遺体を搬送した後、葬儀の準備が迫ってきます。

短い期間での準備が求められる中、葬儀当日までのスムーズな流れを紹介いたします。

大切な故人を迎える葬儀当日へ向け、これらの準備手順を確認してください。

1.遺体を安置し、枕飾りを整える

自宅安置の場合、北を向く「北枕」にご遺体を安置し、ドライアイスや保冷剤を用いて傷むことを防ぎます。

仏教の儀式では、故人の枕元に白木の台、香炉、線香、ろうそく、樒を供え、通夜までの間、枕飾りが弔問や供養の場となります。

2.葬儀会場と日程の打ち合わせ

お寺様や親族の都合を確認し、葬儀会社と協力して日程を決定します。

3.仏教の場合は菩提寺へ連絡

菩提寺に葬儀日程を伝え、了承を得て枕経をあげてもらいます。

4.親族への葬儀の連絡

葬儀会場と日程が確定したら、親戚、友人、ご近所、会社関係者などに連絡を入れます。

家族葬を希望する場合は、参列者の調整に留意しましょう。

5.納棺の儀を行う

故人の身体を清める儀式と、棺に納める納棺の儀式を通夜・葬儀前に執り行います。

葬儀会社のスタッフや遺族が参加し、故人の旅支度と遺族の心の整理が同時に行われます。

葬儀会社から「湯灌や」「エンバーミング」を勧められます。

必要かどうかは、以下を参考にしてください。

【湯灌の有無:遺族の思いで選ぶ最後のお別れ】

現代の葬儀において、湯灌は必須の要素ではありません。

湯灌を行わずとも、清拭や死化粧によって故人の身体を清潔に整え、見送ることが可能です。

また、病院や施設でエンゼルケアが施されます。

多くの基本的な葬儀プランには湯灌が含まれていないこともあり、追加のオプションとして検討されるべきです。

湯灌を依頼するかどうかは、各家庭や遺族の思いによって異なります。

故人に喜んでもらいたい、感謝の気持ちを伝えたいといった遺族の心情が湯灌を選ぶ理由となります。

湯灌は個々の家族の価値観や敬意の表れとして位置づけられ、その選択が最終のお別れにおいて特別な意味を持つことでしょう。

遺族が必要性を感じない場合は、葬儀において必要なものではありません。

【エンバーミング:必要性と選択のポイント】

エンバーミングは、特定の状況下で重要な役割を果たします。

以下に、エンバーミングが必要なケースを詳しく見ていきましょう。

① 亡くなってから火葬するまで日程が空いてしまうケース

親族が遠方から来るのを待ち、葬儀にゆとりを持ちたい場合や葬儀場が混雑している場合、エンバーミングは亡くなってから火葬までの期間を長期間保存するための方法です。

費用を抑えつつ、腐敗や顔色の変化を防ぎます。

② ご遺体を海外輸送する

日本で亡くなった方を海外へ輸送する場合、または逆の場合、エンバーミングは安全な輸送のために必要です。

ドライアイスを機内に持ち込むことができないため、エンバーミングは不可欠です。

③ きれいな姿の故人を見送りたい

長い病気や事故で損傷を受けた場合、エンバーミングは変化を修復し、家族や友人が穏やかなお別れを迎えられるようにします。

生前の表情を保ち、家族にとって心地よい別れの時間を提供します。

④ 感染症で亡くなった故人と触れ合ってお別れしたい

感染症にかかった場合でも、エンバーミングにより感染リスクが低減され、家族や友人が安心して触れ合えます。

通常の葬儀に近い形でお別れができます。

エンバーミングは、これらの状況において大切な役割を果たし、故人との最後の別れをより穏やかにする手段として検討されるべきです。

故人が亡くなった後の手続き完全ガイド

故人が亡くなった後、様々な手続きが待ち受けています。

あなたが迷わないよう、手続きの流れを詳しく解説します。

1.医療費と高額医療費還付請求

亡くなった場合、医療費は病院を出る際に支払いが必要です。

自己負担限度額を超えた場合、後日高額医療費還付請求が可能です。

病院の領収書を揃え、保険組合に申請します。

期限は2年間です。

2.重要な手続き期限に注意

死亡後の手続きには期限があります。

死亡届提出(7日以内)、年金受給停止手続き(14日以内)、契約解約、保険証・運転免許証・パスポートの返却。

行政手続きは期限内に忘れずに行いましょう。

3.葬儀前に自治体へ死亡届提出

火葬、埋葬の許可取得には死亡届の提出が必要。

年金受給停止手続きは管轄の年金事務所で行います。

保険証は保険組合や自治体、運転免許証は警察署、パスポートは旅券事務所へ返却します。

4.故人の預貯金のチェックと出金

預貯金の口座は死亡後凍結され、引き出しにくくなる可能性があります。

医療費や葬儀代支払いのため、あらかじめ一定額を出金しておくことをおすすめです。

ただし故人に負債があり、相続放棄を検討している場合は、故人の財産を使用してはいけません。

5.遺産相続の手続き

相続手続きの中で期限のあるものは、主に以下のとおりです。

死亡届、火葬許可申請書(7日以内)

年金受給停止、健康保険資格や世帯主の名義変更(14日以内)

相続放棄、限定承認(3カ月以内)

亡くなった方の準確定申告(4カ月以内)

相続税の申告、納付(10カ月以内)

遺留分侵害額請求(1年以内)

死亡一時金の受取請求(2年以内)

生命保険の受け取り(3年以内)

相続した不動産の名義変更(3年以内、2024年4月義務化)

相続税の還付請求(5年10カ月)

民法では、基本的に血族の方が亡くなった日から起算することになります。

遺産相続の手続きの期限は「相続があったと知った日」から起算します。

財産や相続人が多い場合は、法律の専門家に相談することをおすすめです。

まとめ

この記事で病院で大切な方が亡くなった場合に必要な手続きや準備についてご紹介しました。

まず最初に、故人に寄り添う時間を確保し、感謝と思い出に心を寄せることが重要です。

その後、病院での儀式や搬送手続き、葬儀の準備、そして遺体の搬送前後の手続きなどを行います。

また、故人が亡くなった後には医療費の清算や高額医療費の還付請求、行政手続きの期限に注意し、遺産相続に関する手続きも検討する必要があります。

最後に、手続きに追われる中でも故人への感謝と静かな思い出を大切にし、穏やかな気持ちでお別れできるよう心掛けましょう。

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