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音楽葬ポイントとおすすめ曲

音楽葬ポイントとおすすめ曲

最近では、これまでの型にはまらないスタイルの葬儀が注目されていますが、「音楽葬」はその中でも特に感動的な選択肢となっています。

このスタイルは故人や家族の思い出に深く寄り添い、音楽を通して感謝や絆を表現することで、家族葬に新たな価値をもたらしています。

記事では、このスタイルの魅力をくわしく解説し、音楽葬のプランニングや選曲の際のポイント、おすすめの曲リストまでを丁寧にご紹介いたします。

では、具体的に「音楽葬」とは何か、そしてなぜ家族葬で選ばれるのかを解説していきます。

「音楽葬」とは?

音楽葬は、伝統的な読経などを行わず、故人が好んだ音楽をCDや生演奏でお別れをする形式です。

これは「自由葬」と呼ばれ、従来の葬儀スタイルに縛られない柔軟性があります。

一般葬や社葬、お別れの会など、大規模な葬儀でも、一部で音楽葬が導入されることがあります。

このスタイルでは音楽が流れる場面で焼香や献花などの一般的な形式を行うか、故人の思い出を歓談するかなど、自由に決めることができます。

従来の厳かな雰囲気から一線を画し、音楽を通じて故人を偲び、感謝の気持ちを表現する新たな形です。

家族葬で選ばれる理由

では、なぜ「音楽葬」が家族葬で選ばれているのでしょうか?

その答えはシンプルで、音楽が心に寄り添い、感動や癒しを届けてくれるからです。

故人との思い出が音楽に結びついている場合、その楽曲を通じて感じる思いは非常に強く、参列者一人ひとりの心に深く残ります。

音楽葬には主に以下の3つのメリットがあります。

1.感動的な追悼の時間

故人が生前に好きだった曲を選ぶことで、その音楽が故人からのメッセージとなります。

参列者は故人が愛した音楽を通じて思い出に浸ることができ、場面に合った感動的な瞬間を演出できます。

2.思い出深い旋律

選ばれた音楽が流れることで、葬儀は参列者にとって印象深いものとなります。

同じ曲を後に聴いたときには、故人を偲ぶ特別な瞬間となります。

3.感動と費用の節約

音楽葬はしばしば宗教を介さない形式で行われるため、宗教者への謝礼や宗教的な祭壇が不要となり、葬儀費用を抑えることができます。

音楽葬のプランニング方法

次に、実際の「音楽葬」のプランニング方法についてご紹介します。

プランニングは家族の想いや故人との関わりに基づいて進められます。


お好きな楽曲の選定や、音楽が流れるシーンの設定、楽曲ごとのメッセージの込め方など、家族のアイデアや要望を大切にしながら進めることがポイントです。

音楽葬は、「音楽にフォーカスしてお別れの儀式を構築する葬儀」を指します。

通常、故人が好きだった音楽が流れることが一般的です。

音楽の流し方には、

▪ 音響装置を使ってCDを流す方法

▪ プロの音楽家が楽器を使って生演奏を行う方法

▪合唱団が歌唱や演奏を行う方法

…の方法があり、基本的には自由に演出できます。

曲のジャンルや雰囲気に合わせて選ぶことがおすすめです。

さらに、故人が関わっていた音楽サークルやカラオケサークルのメンバーに演奏を依頼することもできます。

故人らしい趣向を取り入れた音楽葬が注目を集めており、従来の慣習にとらわれず、あなたの価値観でお別れを演出することができます。

音楽葬の費用は、行う内容や人数によって大きく異なります。

プロの演奏家を招く場合は、音楽のジャンルや演奏者の人数によっても費用が変動します。

1日に1名の演奏家を招く場合、2万円から5万円(またはそれ以上)の費用がかかります。

生演奏やプロの奏者を複数名招くと高額になりますが、CDやDVDを使用すると費用を抑えることも可能です。

費用を考慮しながら詳細を検討することがおすすめです。

式次第

無宗教の音楽葬の式次第の一例です。

開式前には、故人が好きだった洋楽をCDで流します。

① 音楽葬開式

② 黙祷

③ 故人の略歴や音楽葬の経緯を紹介します。

④ 故人と家族・友人の思い出の写真をBGMとともに映像で流すこともあります。

⑤ 献奏(故人の音楽仲間によるバンド演奏)

⑥ 音楽葬では献奏が行われ、故人の冥福を祈る意味もあります。

必要であれば別に読経も行えます。

⑦ 献花(小規模な弦楽団による洋楽の生演奏を流しながら)。

弔電を読み上げたり、献花の際にBGMとして音楽を流すこともあります。

⑧ 献奏(故人の音楽仲間によるバンド演奏)

⑨ 喪主挨拶

⑩ お別れ

⑪ 音楽葬閉式(閉式後は会食場やロビーに故人が好きだった洋楽をCDで流します)。

⑫ 出棺

選曲のポイントとおすすめの曲リスト

音楽の力は大きいですが、選曲には慎重になる必要があります。

家族葬では、故人が愛した曲や家族との思い出が詰まった楽曲が適しています。

心に響く選曲のポイントや、感動を呼ぶおすすめの曲リストをご紹介します。

音楽葬で使う曲は特に制約がなく、故人が好きだったアーティストや思い出の曲を選ぶことが一般的です。

しかし、選曲に不安がある場合は、厳かな雰囲気を損なわないような曲を選ぶことが重要です。

以下は一般的に使われる音楽葬の曲目の例です。

クラシック

▪ G線上のアリア

▪ ラプソディー・イン・ブルー

▪ ノクターン第2番

▪ 亡き王女のためのパヴァーヌ

▪ オンブラ・マイ・フ

▪ 弦楽セレナード第3楽章

▪ 愛の夢第3番

▪ ピアノソナタ「悲愴」第2楽章

▪ フォーレ《レクイエム》

▪ ベートーヴェンの弦楽四重奏

邦楽

▪ Mr.Children 花の匂い

▪ 涙そうそう

▪ いきものがかり ありがとう

▪ コブクロ 蕾

▪ ハナミズキ

▪ 久石譲作曲 おくりびと

▪ 秋川雅史 千の風になって

▪ 中島みゆき 時代

▪ 谷村新司 昴

▪ 美空ひばり 川の流れのように

▪ 山口百恵 いい日旅立ち

映画・洋楽

▪ ビートルズ イエスタデイ

▪ L・ローゼンマン エデンの東

▪ ジョン・ニュートン アメイジング・グレイス

▪ ハロルド・アーレイン オーバー・ザ・レインボー

▪ ニュー・シネマパラダイス

▪ フランク・シナトラ マイ・ウェイ

▪ リー・ハーライン 星に願いを

他にも、ジャズやリズム&ブルース、ロックなど様々な音楽が選ばれています。

音楽葬では、シーンごとに工夫して音楽を選び、参列者にとって心地よい空間を作り出すことが大切です。

著作権

「著作権」は、文芸・学術・美術・音楽などの著作物に関する権利を指し、著作者が持つ複数の権利の総称です。

音楽葬では、音楽の著作権・演奏権が関わるため、慎重な注意が必要です。

著作権では、他者が著作者に無断で音楽を演奏したり複製したりすることを禁じており、音楽が使用された場合、著作者は使用料を得る権利があります。

違反は刑事罰の対象となり、損害賠償を求められることもあります。

音楽葬で著作権を考慮するためには、複雑な手続きが必要ですが、その中での一手段として日本音楽著作権協会(JASRAC)が使用料の収受や著作物の管理業務を行っています。

音楽葬の著作権の許諾が必要な場合

▪ 著作権のある音楽

▪ 著作権のある音楽の生演奏

音楽葬の著作権の許諾が不必要な場合

▪ 著作者の死後70年を経過している音楽

▪ 著作権のないCD

▪ 著作権のない音楽の生演奏

▪ 自宅で行う音楽葬の中で楽曲を使用する場合

自宅葬では遺族が利用主体であるため、音楽の自由な使用が可能です。

ただし、著作権に関してはJASRACの見解により、葬儀社が関与する場合は著作権に該当するとされています。

著作権のトラブルを避けるためには、使用する曲の著作権の有無を事前に確認し、契約を結んでいる葬儀会社に依頼することがポイントです。

まとめ

「音楽葬」は故人への深い感謝と共に、特別な瞬間を贈る素晴らしい方法です。

故人や家族の心に寄り添い、音楽を通して共有される思い出は、一生の宝物となることでしょう。

家族葬をより温かく、心に残るものにしたい方には是非検討していただきたいスタイルです。

大切な故人への想いを音楽を通して送ることで、家族が共に感じる感動や絆は深まります。

家族の想いを音楽葬を通して永遠に継承し、愛と感謝に満ちた思い出を共有しましょう。

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