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葬儀の法的手続きのポイント

葬儀の法的手続きのポイント

「葬儀の法的手続き」について、知っておくべき注意ポイントと広く誤解されがちな事柄についてご紹介します。

生前贈与や相続放棄、愛犬の死亡届から高額医療費の実態、戸籍謄本の必要性まで、様々なテーマを網羅。

これを読んで、法的な手続きに迷わず、大切な人やペットを見送る準備を整えましょう。

生前贈与をすれば相続税節税になる?

一般的な誤解として、生前贈与は相続税を軽減できると思われがちですが、非課税の範囲があるからといってすべてが税金免除になるわけではありません。

生前贈与には特定のルールがあり、非課税の範囲内で贈与し、条件をクリアすることで税金が軽減されます。

相続を考える際、「生前に贈与すると相続税が減る」と聞いたことがあるでしょう。

生前贈与は、生きているうちに子供や孫に財産を渡すことです。

生前贈与には非課税の枠があり、条件を満たせば税金が免除されます。

相続税は相続に伴いかかるため、多くの財産を受け取る人は、生前贈与で税金を軽減できます。

ただし、単に生前に贈与すればよいわけではなく、非課税の枠を活用して節税しながら財産を移転させるには、いくつかのルールを理解して守る必要があります。

生前贈与を成功させるには、贈与税や相続税のしくみ、非課税の枠の種類などを理解することが大切です。

贈与は、個人から個人へ財産を無料で譲渡することです。

家族以外の他人にも適用され、必ず双方の同意のもとで行われなければなりません。

贈与が成立すると、受け取った人は「贈与税」がかかりますが、非課税の枠が存在するため、財産の種類や金額によっては課税が免除されることがあります。

一方、相続は亡くなった人の財産を子供や孫が引き継ぐことです。相続財産の総額が基礎控除額を上回る場合は、相続税を支払わなければなりません。

相続放棄は3カ月以内にする?

一般的な誤解として、相続放棄は「マイナスの財産を受け取らずに済む」手続きだと考えることがあります。

通常、借金が多い場合に相続放棄が行われるからです。

相続放棄は、相続権を放棄する手続きで、家庭裁判所にその意向を伝えるものです。

相続放棄を選ぶことで、プラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も受け取らずに済みます。

通常、プラスの財産よりも借金が多い場合に行われることがあります。

相続放棄の期限は「相続開始を知った日から3ヶ月以内」で、相続開始は亡くなったことを知る日です。

通常、配偶者や子供などの近親者は、亡くなった日から3ヶ月以内に相続開始を知ることが一般的です。

疎遠な関係の場合でも、「被相続人が亡くなったことを知った日」から3ヶ月が相続放棄の期限です。

相続開始を知る日は相続人によって異なるので、相続放棄の期間は各相続人ごとに進行します。

相続人が相続放棄すると、相続権が次の相続人に移ります。

その場合も相続人の期限は3ヶ月で、「先順位の相続人が相続放棄したことを知った日」から計算されます。

期限を過ぎると相続放棄は原則としてできません。

なお、忙しさや知識不足などは言い訳にならないため、期限を過ぎたら全ての財産を相続しなければなりません。

また、3ヶ月を過ぎると限定承認もできません。限定承認は、プラスの財産の範囲内でマイナスの財産を相続する方法です。

借金の具体的な額が不明な場合、限定承認を行えば、プラスの財産が債務を上回れば上回った部分を相続できます。

限定承認は、プラスの財産を超える借金がある場合や、実家などを残したい場合に有効です。

相続放棄や限定承認をしない場合、3ヶ月の期限が過ぎると「単純承認した」と見なされ、財産を全て相続することになります。

これは、マイナスの財産が多くても相続を取り消すことができないため、注意が必要です。

愛犬が亡くなったら死亡届を出す?

一般的な誤解は、ペットが死んだ場合、そのまま一般のごみとして捨てれば良いという考え方です。

しかし、実際には犬の場合は届け出が必要です。

死亡届の提出手続きについて

愛犬が亡くなったら、死後30日以内に市役所に届出を行う必要があります。

この手続きは、「狂犬病予防法 第四条」に基づくもので、全ての犬の飼い主にはこの届出が義務づけられています。

狂犬病予防法は、狂犬病の発生を防ぐための法律で、犬の飼い主は市役所への登録や狂犬病ワクチンの接種などの義務を負っています。

登録すると、鑑札と狂犬病予防注射済票がもらえ、毎年のワクチンの案内が自宅に送られます。

愛犬が亡くなった場合も、死亡届を出さない限り登録は続きます。この手続きを怠るとワクチン接種が怠ったと見なされます。

また、死亡届の提出には期限があり、「自分が相続の開始があったことを知った日から3ヶ月以内」です。

この知る日は被相続人が亡くなった日です。

飼い主や家族は通常その日に知ることが多いですが、疎遠な場合は「知った日」から3ヶ月以内に提出が必要です。

行政からの勧告を無視すると、悪質なケースと見なされ、狂犬病予防法第27条に基づき、20万円以下の罰金が科されることもあります。

手続きが多忙で難しい場合でも、愛犬が亡くなったら速やかに市役所に届出を行うことが重要です。

猫や小鳥、ハムスターなどの小動物は死亡届は不要ですが、狂犬病予防法に基づく死亡届の提出が必要な動物もいます。

これらのペットを飼育している場合は、自治体に確認することが大切です。

必要な手続き一覧

ペットの死亡後に行うべき手続きは多岐にわたりますが、正確な情報と迅速な対応が重要です。

死亡届の提出や血統書の抹消、保険の解約など、手続きを順番に確認してみましょう。

1.死亡届の提出

▪ 直接市役所へ出向くか、インターネットで手続き可能。

▪ 飼い主情報や犬の情報(登録年度、登録番号、名前、生年月日など)が必要。

▪ 鑑札と注射済票も提出が必要。

2.血統書の抹消

▪ 血統書団体へ抹消手続きが必要。

▪ 血統書は手元に残せる場合もあり。

3.死亡診断書

▪ ペット保険を解約する際に必要。

▪ 保険会社によってはホームページから手続き可能。

4.マイクロチップの登録削除

▪ マイクロチップを装着している場合は、環境省への死亡の届出が必要。

▪ マイクロチップの識別番号と暗証記号が必要。

これらの手続きが30日以内に行われると、市役所への死亡届の提出が不要になります。

鑑札と注射済票の返却手続きなども含め、住んでいる自治体のホームページで手続きの詳細を確認してください。

高額医療費は払い戻しされる?

一般的な誤解は、すべての医療費が払戻されると思われることです。

しかし、実際には自由診療や特定の費用(差額ベッド代、先進医療、入院中の食事代や居住費)は制度の対象外となります。

この医療費には、病院の診療費だけでなく、処方された薬剤費も含まれます。大きな病気やケガで公的医療保険を利用しても高額な医療費が発生する場合、高額療養費制度を使うと支払いが軽減されます。

高額療養費制度は公的医療保険の一環で、各保険被保険者が利用できます。

支払った医療費が月の自己負担限度額を超えると、その分が払戻されます。

手続きは窓口での支払い後に行いますが、支払い負担が大きい場合も考慮されています。

高額療養費制度には、家族の医療費を合算して自己負担を減らす仕組みや、医療費が多い月に自己負担限度額が下がる仕組みもあります。

ただし、対象となるのは公的医療保険が対応する医療費であり、自由診療や特定の費用(差額ベッド代、先進医療、入院中の食事代や居住費)は対象外ですので、注意が必要です。

戸籍謄本は故人が生まれた時から亡くなるまですへて必要?

一般的な誤解としては、相続人や名義変更などの手続きにおいて、戸籍謄本が提出されれば自動的に全ての関係が解決されるというものです。

しかし、戸籍謄本の提出だけではなく、全ての相続人が合意しなければ手続きは有効とされません。

相続人や名義変更などの手続きでは、戸籍謄本が必要です。

しかし、一つでも相続人が欠けると合意が無効になり、無視された相続人の権利が侵害される可能性があります。

そのため、相続人は「他に相続人はいません」と証明するために、被相続人の生前から死亡までの全ての戸籍を提出します。

相続人が欠けている場合でも「私が相続人です」を証明するために各自の戸籍を提出し、血縁関係を示す必要があります。

また、有効な遺言がある場合は、被相続人の戸籍を生まれから死亡までさかのぼる必要はありません。

戸籍は書き換えられることがあり、書き換えたときに無効とされた事項は引き継がれません。

これらの手続きで提出する戸籍は、「除籍」や「原戸籍」と呼ばれるもので、最低でも150年間は保存されています。

2023年度税制改正:相続における制度変更

2023年度の税制改正大綱が確定しました。

相続に関するいくつかの変更点に注目です。

具体的な変更ポイントを4つ紹介します。

1.相続時精算課税制度の見直し

2023年度の税制改正で、相続時精算課税制度が改められました。

基礎控除の新設により、手続きが使いやすくなる見込みです。

2.相続時精算課税の基礎控除創設

相続時精算課税は、60歳以上の親から18歳以上の子への贈与時に適用される贈与税制度です。

2024年からは毎年110万円まで贈与税がかからなくなります。

これにより、相続税の課税対象外となり、手続きが簡素化されます。

3.暦年課税の見直し

暦年課税も改められ、贈与財産の相続税加算期間が延長されました。

これにより、贈与に対する贈与税の負担が増える可能性があります。

ただし、相続時精算課税との関連性を考慮する必要があります。

4.相続税加算期間の延長

2024年以降、相続税の暦年課税の相続税加算期間が死亡前3年から死亡前7年に延長されました。

これにより、贈与に関連する相続税の加算期間が拡大しました。

これらの変更は、資産移転を活性化させ、経済に活力をもたらすことを目的としています。

特に基礎控除の創設により、贈与税と相続税の節税が期待され、利用者数の増加が見込まれます。

変更に対する理解を深め、適切な課税方法を選択することが重要です。

まとめ

この記事では、葬儀の法的手続きにおいて注意すべきポイントと、それにまつわる一般的な誤解にフォーカスしました。

生前贈与に関しては、相続税節税の手段として広く知られていますが、その効果や条件には注意が必要です。

相続放棄についても、3カ月以内に手続きを行うことが一般的な認識ですが、具体的な状況により異なるため、検討が必要です。

ペットの死亡届や高額医療費の払い戻しも、法的手続きが存在し、これらを適切に行うことで無駄なトラブルを避けられます。

戸籍謄本についても、故人の生まれた時から亡くなるまでの連続した戸籍を揃える必要があり、その過程で遺産相続において重要な証明書となります。

最後に、2023年度の税制改正では相続において重要な制度が変更されています。

これにより、贈与税や相続税に関わる手続きがより柔軟になり、資産移転の活性化が期待されます。

法的手続きは慎重に進める必要があります。

一般的な認識だけでなく、具体的なルールや期限を確認し、専門家への相談も視野に入れることで、大切な人やペットに最適な葬儀を行うことができます。

法的な手続きも正確かつ適切に進め、心からのお別れができるよう心がけましょう。

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