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葬儀サービス費用が高い背景

葬儀サービス費用が高い背景

1980年代後半、日本のバブル景気が続く中、葬儀文化も大きな変革を迎えていました。

以前の親族や近隣の協力体制が揺らぎ、新たな事情が葬儀業界に影響を与えている中で、葬儀場の台頭や社会の構造変化が、日本の葬儀文化に革新的な要素をもたらしています。

この記事では、変化の兆しとその背後にある様々な事情にフォーカスして、時代の流れに適応する葬儀業界の動向をご紹介します。

変わりゆく葬儀文化とその背後にある事情

1980年代後半、日本はバブル景気に沸いていました。

この時期、葬儀も例外ではなく、より派手で多くの会葬者が参加する傾向が見られました。

相次いで建設された葬儀場は、その場での派手な演出を可能にし、葬儀が故人の自宅で行われる時代から大きな変革が生まれました。

昔は、親族や近隣の人々が祭壇や棺の運搬、設置などの主要な業務を担当していました。

しかし、住民の流動性が高まり、新興住宅地の開発が進むと、住民同士の結びつきが弱まりました。
これにより、親族や近隣の人々が手伝っていた仕事も次第に難しくなりました。

農業などの職業の減少と共に、会社勤務者が増加する中で、近隣の葬儀に参加することが難しくなったのです。

同時に、葬祭業者側の事情も変わりました。

自宅での葬儀では業者が顧客の家に出向いて仕事をしなければなりませんでしたが、葬儀場を建設することで顧客と会葬者は業者の拠点まで足を運びます。

これにより、祭壇や物品の運搬にかかる人員や時間的コストが減少し、役務サービスにより注力できるようになりました。

葬儀社の提供する商品

葬儀社が提供する商品は、儀礼、運搬、遺体ケア、さまざまな手続きの4つの大きなカテゴリに分けることができます。

それぞれのカテゴリは、物品の提供と役務サービスに細分化され、葬儀業界の多様性を反映しています。

儀礼に関わる商品では、役務サービスには、司会・進行、接待、受付などがあり、これにより葬祭業者が遺族の代わりに行う儀礼が提供されています。

同様に、世俗的手続きには「役所への死亡届」の代行があり、これも葬儀業者が手続きを引き受けるサービスとして存在しています。

日本の仏教では、檀家制度が一般的であり、各家庭が一つの寺に所属しています。

葬儀においては、所属する寺の僧侶が宗教儀礼を行うことが通例ですが、関係のある僧侶がいない場合があります。

この際、葬儀社が僧侶を紹介するサービスが利用されます。

日本社会では宗教的な帰依心がなくても、葬儀の司祭を僧侶に頼むという世俗化の傾向が進んでいます。

これは社会の変化と共に、葬儀における宗教的な要素に対する柔軟性が生まれていることを示しています。

納棺

葬儀の儀式である「納棺」は、言葉通りには遺体を棺に納める行為を指しますが、「湯灌」などの儀礼が伴うこともあります。

「湯灌」は死者の身を清めつつ、遺体から流出する可能性のある汚物を処理する目的で行われます。

かつては肉親などが担当する重要な儀式でしたが、病院での死が一般的になると、看護師による簡単な処置が一般的になり、その機能的な意味は失われつつあります。

ただし、遺族による形式的な清拭の後には、葬儀サービスの一環として業者による遺体の洗浄や着替え、死化粧などが行われることもあります。

整えられた遺体は、遺族の手を借りながら棺に納められ、その際には個人の愛用品や思い出の品々、花などが棺に添えられることもあります。

これにより、納棺は死者への最後のお別れとなり、葬儀の準備が整います。


一方、葬儀場で納棺が行われる場合には、棺が祭壇の中心に移動され、最後の飾り付けが行われることで、葬儀が進行していきます。

通夜式

通夜式、通常の葬儀・告別式を指して「お葬式」と呼ばれることがあります。

葬儀業者の力が不可欠であり、多くの人が集まり滞りなく進むためには、オーガナイズ能力やマネージメント能力が重要です。

通夜は葬儀の前日の夜に行われ、元々は遺族や親しい人々が死者との別れを惜しむ時間でしたが、現在では仕事や予定の都合で日中に葬儀に参加できない人のための儀式としても位置づけられています。

通夜か葬儀・告別式のいずれかに出席すれば、社会的な「義理」を果たしたことになります。

通夜式もいくつかの部分に分かれていますが、その中で重要なものにフォーカスします。

まず、日本の葬儀では「香典」が重要な役割を果たしています。

香典がなければ、遺族は金銭的に負担の大きい葬儀を行うことが難しくなります。

葬儀会場に到着すると、参列者は受付で香典を差し出し、氏名を記録簿に残します。

これが後日、遺族からの返礼に活かされます。

通夜においては多くの参列者が集まり、持参される金銭の総額は何百万円にものぼることがあります。

受付を担当するのは、近隣の人や親しい知人、会社の関係者など、遺族が信頼できる人々です。

人手が足りない場合は、葬儀業者が手伝いますが、金銭的なトラブルを避けるため、親族が同席します。

通夜式における宗教儀礼は、「葬儀・告別式」よりも簡略化されています。

通夜の特徴の一つは、「通夜振舞い」と呼ばれる簡単な食事や飲み物の提供です。

参列者は酒食を共にしながら故人の思い出を語り合います。

遺族は席を回り、通夜に参加したことや日ごろの親交に感謝の意を述べる場ともなります。

食事や酒の提供は、葬儀業者が担当する重要な仕事の一環です。

葬儀・告別式

通夜の翌日、日中に行われる葬儀・告別式は、故人への最後の別れを含む感動的な儀式です。

火葬を済ませてから行われる地域もあり、儀礼の順序が変わることもあります。

葬儀の80%以上が仏教式であるため、以下では仏教式の葬儀をモデルに見てみましょう。

まず、参列者は前日同様に受付を済ませておきます。

儀式の司祭者である僧侶は開式の30分ほど前に会場に到着し、遺族と打ち合わせや故人について話をします。

この僧侶が葬儀のために呼ばれる場合、通夜式の直前が初めて遺族や故人について知る機会となります。

儀式が始まる時間を待つために、僧侶は儀式のための衣服に着替えます。

会場の配置は大まかに、祭壇が正面中央に設置され、そこに棺が置かれます。

視覚的な中心は故人の写真(遺影)であり、祭壇の両側には花が飾られます。

葬儀・告別式は以下の流れで進行します。

① 開式の言葉と僧侶による読経

司会者による厳かな開式の言葉とともに、僧侶が入場し、祭壇正面の席に着席します。

僧侶は故人のための読経をおこない、参列者はその内容を理解できないサンスクリット語を聞きます。

② 弔辞と弔電の紹介

司会者の紹介によって故人に向けられた厳粛な弔辞が読まれます。

遺族が依頼した人によって用意された弔辞は、故人との交友や思い出などを含みます。

また、弔電と呼ばれる葬儀に参加できない人からの哀悼のメッセージも紹介されます。

③ 焼香の儀

僧侶の読経が再開され、順次焼香が行われます。

葬儀業者から促され、遺族や親族、姻族などが祭壇前に進み出し、香を火にくべて黙とうします。

これは参列者が集まって行う重要な儀礼であり、参列者全員が参加します。

④ 儀礼の終了と最後の別れ

すべての参加者が焼香を終えると、僧侶は読経が終了する退出します。

これで宗教的な葬儀は終了します。

棺が人々に囲まれて蓋が開けられ、最後の別れが行われます。

遺体を見ることができ、直接触れる最後の機会となります。

その後、花で遺体が飾り終えられ、蓋が再度棺に被せられ、棺の密封が行われます。

火葬の儀式

日本の火葬は他国とは大きく異なり、儀式が厳かで遺族や親しい人々が積極的に参加する特徴があります。

遺体が霊柩車によって火葬場に運ばれ、そこで繰り広げられる儀式をご紹介します。

霊柩車に乗せられた棺は、迅速に火葬炉の前に配置されます。

遺族や関係者は棺の小さな窓から故人の顔を覗き込み、再び別れを告げます。

この瞬間は、僧侶の祈りとともに、係員によって棺が火葬炉に送り込まれ、火が灯される瞬間です。

ここで人々の感情は高揚し、悲しみが共有されます。

火葬の進行に伴い、技術の進歩により火葬にかかる時間は約一時間にまで短縮されました。

その間、遺族や関係者は別室で待機します。

火葬が終了すると、遺族や関係者は小部屋に案内され、焼かれた骨が台上に並べられています。

これが「拾骨」と呼ばれる儀礼です。

精神的な動揺を引き起こす可能性があるかもしれませんが、日本人にとっては慣れ親しんだ行為であり、パニックに陥ることはありません。

むしろ、共同で骨を拾うことで故人の死を確認し、感謝と別れの意を表現する瞬間となります。

拾骨後、骨は白木の箱に納められ、遺族の中で中心的な人物に手渡されます。

最後に骨を抱いて火葬場を後にする遺族と関係者は、故人との別れと再び繋がる感動的な瞬間を胸に刻んで帰途につくのです。

精進落としと法要

伝統的な慣習において、日本の葬儀では肉親が亡くなった最初の一週間、遺族は菜食を守り、戒律を守ることが求められていました。

その後、七日目には強い禁忌が解け、「精進落とし」として親族や関係者が集まり、お礼の食事が行われていました。

しかし、現代では火葬後に行われ、葬儀に参加した方々への感謝の意を表す食事として捉えられています。

通夜式から始まり、葬儀・告別式、火葬と続いた一連のセレモニーは、午後の「精進落とし」で幕を閉じます。

遺族と親しい人々が集まり、お礼の意を込めて感謝の食事を共にする瞬間です。

葬儀業者がサポートする中、核家族化が進む現代では葬儀のノウハウを葬儀業者から学ぶことが一般的になっています。

お葬式が終了しても儀礼が続きます。

日本の仏教的な解釈に基づき、故人の魂が死後49日後に生まれ変わるとされ、その日に家族や親族は再び集まり法要が執り行われます。

この「四十九日」は、遺族にとっての大切な日であり、簡略化の傾向が見られる中でも重要な儀式のひとつです。

四十九日を過ぎた後、香典を持参した人への「香典返し」が行われます。

遺族が心の整理がついたころに、骨壷は墓に納められ、納骨の儀式が行われます。

墓には通夜式や葬儀と同じく、僧侶による法要が組み込まれ、最後に家族や親族が再び集い、感謝の気持ちを込めて食事が共有されるのです。

まとめ

葬儀文化は、時間と共に変遷し、その変化は我々の生活と密接に結びついています。

現代社会の核家族化や仕事の多忙さが葬儀における新たな課題を生み出す中、葬儀業者の進化と柔軟性が、人々が愛する者との最後の別れをより意味深いものに変えています。

精進落としで集まる食卓には、感謝の思いが重なります。

そして、四十九日の法要や納骨の瞬間には、故人への思いを新たにすることができるでしょう。

これらの儀式が終わり、私たちは故人の思い出を心に刻み、再び日常生活に戻る中で、葬儀文化は尊重と変容のバランスを保ちつつ、未来へと続いていくことでしょう。

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